3 波のシミュレーション |
realwaveでは水面をシミュレートするときのメッシュ状の重力波の伝播の跡を作ることができ、オブジェクトの浮力も自然な動きで計算することが出来ます。 また素面の動きをコントロールするために、realwaveに泡や波、防波堤、川の流れ、スプラッシュなどを調節するパラメータセットが用意されています。 もともとrealflowとrealwaveは別々のソフトだったのですがrealflow3から統合され、現在に至ります。 個人的にはものすごく興味をそそる機能なので早速使ってみたいと思います。 今回のシミュレートではRealWaveにmaxで作ったティーポットを落とします。
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● RealWaveの生成 |
ツールバー上の「RealWave」のアイコン(図5-1)をクリックして作成します。 図 5-1 実際に作成してみるとセグメントの細かい板(図 5-2)が画面上に現れます。
図 5-2 realWaveはこの板をスケーリングしてシーンを作成します。 普通の3DCGソフトと違って板をスケーリングしてもオブジェクトの密度は変わりません。
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● RealWaveの設定 |
オブジェクト のnodeのダイナミクスは「リジットボディ」にします。こうすることによって重力の影響を受けさせて落下させることが出来ます。 RealWaveはさまざまな波を発生することができます、複雑なパターンの波を作成するのに便利な「フラクタルウェーブ」、指定したポイントで縦の周波を加える「コントロールポイント」、ある波の数を異なった周波数とエネルギーにおいてミックスする「スペクトルウェーブ」。 今回はフラクタルウェーブを使用します。 さらにRealWaveは他のエミッター同様に水の粘性、接触の範囲など詳細な設定が行えます。 下の画像(図5-3)はRealWaveを使用してシミュレーションした結果です。 図 5-3 設定が甘いのかティーポットのほうは変に動いてしまいますが、RealWaveのほうはかなりの精度でシミュレーションしてくれています。 これはかなり使えそうです。
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● RealWave専用のエミッター |
しかしながらRealWaveには専用のエミッターが2つ搭載されています。 1 RWスプラッシュ RWスプラッシュはオブジェクトがrealwaveに接触したときにパーティクルを発生させます。 水面上、水面下どちらにも対応してます。 2RWパーティクル RealWaveサーフェイスよりパーティクルを発生させることが出来るエミッターです。 どちらも機能は単純ですが、これらを組み合わせると非常に面白いシーンが作れると思います。 先ほどの図(5-3)ではRWスプラッシュを使用して、パーティクルを発生させていました。 当たり前ですがRealWaveはオブジェクトを接触させるだけでなくエミッターを使って噴水のようなシーンも作成できます。
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