RICOH GR DIGITAL(2)

 触った感じはE-1などにやや近い。操作性は概ね良好で、今まで使ったコンパクトデジタルカメラの中では一番使いやすい。ADJ.ボタン設定に機能を2種類登録できるが、RAW,モノクロ,ISO等へのアクセスを容易にしようと思うと3種類以上あってもいい気がした。多くなりすぎるとかえってダイアル操作が面倒になるのかも知れない。



 RAWで撮影する際に、2MB/s程度のSDを使うと保存に15秒以上かかり、10MB/sのSDで約10秒程かかってしまう。RAW+JPEG(FINE)でのみの保存というのももったいない。RAW+JPEG(最高画質)派な人は多いが、RAW+JPEGの際のJPEGのサイズを変更可能にするか、プレビューに問題があるとしてもRAWのみ保存が選択できると自由度はかなり増すし、RAW撮りのストレスも少なくなる。JPEGデコード分の時間とファイルサイズにして2.7MBの転送分ぐらいは短縮できるのではないだろうか。各サイズとファイルサイズによる記録時間はまだ調べていないが、諸々の事情で縮小しないJPEG(F)が最も高速で、速度面を考慮して今の仕様なら納得である。


また、RAW撮りにはもう一つ問題がある。JPEGが正常な物だとすると、RAWはそれを右と下に数ピクセル分ずらしたものになっている。 これは3:2で記録した際に確認できた。

上下は3:2の画像は4:3の横幅をそのままにクロップしたものなので、センサから見ても余裕があり一応記録されているが、横方向が足りずに左端に黒い線が入ってしまったものが記録されている。



因みに、DNGはTIFF-EPに基づいてデータを格納しメタデータを追加したフォーマット。

ハード面ではラバーの浮きが気になった。


 オプションのワイコンも出来がいいようで、最初に買っておけば良かったかもしれない。頻繁に設定変更したくなるような操作性の良さは素晴らしく、撮影枚数が増える。



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