今や外を歩けば大半の人が携帯電話でメールやWebをみているし、外出先でノートPCを使って作業する人も多いことでしょう。情報端末がどこにでもいっしょについていきます。
そんな中、大活躍してくれそうなデバイスが現れました。それが今回紹介する「バーチャルキーボード」です。
●概観
まずは、化粧箱。外箱と内箱にわかれていてなんとなく豪華でサイバーな感じがします。未来への入り口です。
●付属品
- バーチャルキーボード本体
- 充電器
- バーチャルキーボード接続ケーブル(6種類)
- バーチャルキーボード用ソフトケース
- インストールCD2枚
- 付属マニュアル
●サイズ
(幅)35mm x(奥行き)26mm x (高さ)92mm
重さはたった90g
数字からおわかりいただけるように、手のひらサイズの筐体。
半導体レーザーの光源が上部に付いており、その下の黒いプレート部分は位置検出センサーが内蔵されていて、こちらもレーザーな模様。
もう十分小さいと思います。携帯よりちょっと小さい?大きい?って感じなので色んな場所に持ち運んで、周囲に「何それ!?」と言わせるのも良いでしょう。ちょっと嫌味かも知れませんが。
●光源
本体上部についている半導体レーザーが、赤色のキーボードを投影、その下に搭載されている位置検出センサーでタイピングを検出します。
照射されるのは63キーの英語配列キーボード。当然バーチャルです。
●基本スペック
- 63キーの英語配列キーボード
- タイピング検出 600文字/分
- 1mm以下の突起がない平面
- LiIon2次電池
毎分600文字以上のタイピングがしたい方は、バーチャルキーボードがついてきてくれないので残念ながら遅めに打つ必要があります。
毎分600文字 、1分が60秒なので 600/60 = 10となるわけですが、1秒に10文字タイピングできる人はよくよく考えたらあまりいないかも。。。
本体底面には転倒感知センサーもついており、また指の陰に隠れてしまったキーも打てません。
バッテリは連続打鍵で120分以上持続するようです。
個人的には配列、というかAのとなりにctrlキーがないとかそっちの方が気になりますが、バーチャルキーボードで本気タイピングする機会はなかなかないと思うのでこれも良しとします。
●動作条件
バーチャルキーボードといことで、赤い光でキーボードパターンを照射する、すなわちある程度暗くないと使用できないのでは、と皆さんお気づきになるでしょう。
しかし、ノートPCや携帯電話の液晶も日光の下で見えづらいこともよくあるのでそれと似た感覚でしょうか。
スペックでは、動作可能な照明の範囲は「600ルクスまでの屋内照明」とのこと。
600ルクスがどれくらいなのか、正確には測定できる環境ではないので詳しく言えませんが、調べてみたところ視覚的要求の高い作業に必要で適切な明るさが600ルクスだそうなのでそれなりに明るくても使えるようです。というか、実際に使えました。
●接続
実際に使う場合にはバーチャルキーボードとPCなりPDAなりをシリアルケーブルで接続します。シリアルポートがない場合はUSB-シリアルポート変換ケーブルなどを購入するしかありません。この辺がワイヤレスになると更にそそるデバイスなのですが、初バーチャルなキーボードなので気にしません。
●感想
デスクトップな環境で使うと快適かつ楽しく使えるのですが、いざ持ち運ぶ場合は通常ノートPCが多いはず。ノートPC = キーボード付属 つまりバーチャルキーボードいらないじゃんってことになります。そうか、もしかして実はこれモバイルで使えないのでは。と思ったらWindowsだけでなくPocket PC 2002やPalm OSでも動作するのでした。これで安心してCLIEで使えます。みなさん是非人目など気にせずに電車やカフェでこの「バーチャルキーボード」を使ってあげましょう。