開発元: Trapcode (www.trapcode.com)
価格: $99
動作環境:
Windows版:Windows 98/Me/2000/XP
Adobe After Effects 4.1/5/5.5/6.0/6.5
Adobe Premier Pro
Discreet Combustion 3 for Windows
Adobe After Effects 4.1/5/5.5/6.0/6.5
Stargorowはソースの静止画像、動画像のハイライトに星型のグローを作り出します。そのグローは、上下左右と4つの対角線へ8つの方向を持っています。そのそれぞれの方向に対してグローの長さと色を変化させることが出来ます。
このエフェクトを適用するソースとしてパーティクルのような画像を選ぶときれいな効果を得られると思います。このエフェクトの解説には、3Dでレンダリングしたものによりリアりティのある効果を与えたり、魔法のようでありロマンティックな効果が得られるのではないかと提案されています。
各プロパティについての簡単な説明をしてみたいと思います。
・「Preset」 R, G, BやWhite Star, Star Prismといったものがあります。
初めにエフェクトを適用した時にはXmas Starが使用されています。
Trapcodeのサイトの製品説明(http://www.trapcode.com/products_starglow.html)またはマニュアル(http://www.trapcode.com/download.html)にすべてのプリセットのサンプルが載っていますが、ここでその中のいくつかを紹介してみたいと思います。
Xmas Star
Star Prism
Warm Heaven 2
Warm Star 2
White Tri
Grassy Star
Romance
Tri Prism
・「Pre-Process」には、
「Threshold」 しきい値
「Threshold Soft」 しきい値の許容範囲
「Use Mask」 画面に円上のマスクを作成
「Mask Radius」 適用する円の半径
「Mask Feather」 マスクのぼかしの度合い
「Mask position」 マスクの中心のポジション
・「Steak Length」 グローの長さ
・「Boost Light」 明るさの調整
・「Individual Lengths」
「Up,Down,Left,Right,Up Right,Up Left,Down Left,Down Right」
各々についてのグローの長さの設定
・「Individual Colors」
Individual Lengthと同様に8つの方向に対しての色の割り当て
・Colormap A, B, C
最大A、B、Cの3つの色を8つの方向に対して適用できます。
「Type/Preset」 One Color, 3-Color Gradient, 5-Color Gradient
Fire, Deepsea, Rainbow, RGBなどといったプリセットが用意されています。
・「Shimmer」 (これは光を筋状にしてよりシャープさを出せるパラメータです。)
「Amount」 Shimmerのシャープさのレベル
「Detail」 「Amount」で決定した値の適用度合い
「Phase」 「Amount」、「Detail」の値を保ったまま効果をアニメーションさせる。
「Use Loop」 「Shimmer」の効果のシームレスなループを可能にする
「初めに」
640x480の新規コンポジション、新規平面を作りました。
「使ってみました」
上で作った新規平面にカードワイプというエフェクトを適用しパーティクル状のムービーを用意します。
(エフェクト>変換>カードワイプ)
カードの「行」と「列」、「カードスケール」、「位置ジッタ-」、「回転ジッタ-」の値を変化させカードを動かしました。
<補足>カードワイプは、以下の画像のようにカードが素早くめくられるようなイメージを生成します。
次に新規調整レイヤーを作成し「Stargrow」を適用しました。エフェクトのデフォルトの状態です。
<Stargrow02.mov>
きれいな色が出ているのですが、少しエフェクトが強いと思います。カード(パーティクル)の大きさを小さくして「Stargrow」を適用しました。こちらの方が自然できれいな表現になったと思います。なお、カード(パーティクル)の大きさが小さくなると、輝度値が変化するので「Threshold」、「Streak Length」、「Boost Light」の値を調整しました。
これから、いくつかのムービー素材に対して「Stargrow」を試してみたいと思います。
このエフェクトと同じような水のきらめきを持つ映像素材にたいしてエフェクトを適用してみました。
<water.mov>
煙の映像にシャープな斜めの光を加えてみました。例として、こういった効果を与えるために「Individual Lengths」を調整します。
<smoke.mov>
雲の動く素材にたいしてエフェクトを適用してみました。輝度値の高いところにだけに効果が現れています。
「感想」
自分で設定をしなくても、初めから用意されたプリセットのエフェクトを使うだけで大変きれいな効果が得られると思います。とても個性的な効果が現れるので、多用するのではなくここぞというポイントでうまく使えるといいと思います。今回3Dでレンダリングした画像は扱いませんでしたが、ビデオ撮影をした映像にはかなり効果的だと感じました。
変更できるパラメータの数は少ないので、オリジナルな効果を出すのは難しいかもしれません。「Individual Length」と「Individual Colors」の値の変更しだいでは面白い効果が得られると思います。プリセットをベースに上の2つのパラメータに変更を加えて望むエフェクトを作り出すことが、「Stargrow」を使う良い方法だと思います。
Trapcode
製品ページにはサンプルのムービーや特徴などが書かれています。
http://www.trapcode.com/products_starglow.html
ここにはデモ版、マニュアル、トレーニング、チュートリアルが用意されています。(http://www.trapcode.com/download.html)
ギャラリーには「Stargrow」を含めその他のプラグインを使った、様々なアーティストの作品が掲載されています。
http://www.trapcode.com/gallery.html
AyatoWeb
AfterEffectsに関するTipsがあります。ここはレベルの高いものから低いものまで様々な事が丁寧に紹介されており大変勉強になります。http://www.ayatoweb.com/
日本での代理店
日本では、「CValley」にてTrapcode社のプラグインを扱っています。ここでは価格が12,400 円となっています。