立体視用実写コンテンツ 撮影レビュー(ste-fra LANCでシンクロ撮影編)

今回は気合いの同時押しではなく、ステレオ撮影専用のリモートコントローラを使って撮影してみました。今回使用したのはdigi-datのste-fra LANC V3.0 (453ユーロ / 約60,000円)です。SONYCanonのA/V R端子を持つ製品に対応しています。

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ボタン配置は以下の通りです

1. 電源on/off 2. モード切替(動画・静止画) 3. ズームスピード切り替え 4. ビデオカメラ液晶on/off  5. オートフォーカスon/off 6. 静止画シャッター 7. ズーム 8. フォーカス 9. 動画撮影開始

botn.jpg1. 接続

接続は下図のように、両ビデオカメラのA/V Rポートに端子を差し込むだけです。左右の区別はありません。

TG1は電源端子の隣にA/V R端子があるので、ste-fra接続時は充電できないという問題がありました。ste-fraを買う前に端子の位置を確認した方がいいかもしれません。

slide3.jpg接続したら電源を入れます。1のボタンを軽く押すと左右のカメラの電源が入ります。

MODボタンでPhotoモード(静止画撮影)とCamモード(動画撮影)を切り替えます。ここでは動画撮影をするので、Camモードを選びます。

DSC_0143small.JPG

ちなみにどちらのモードでも静止画は撮影できますが、Photoモードにするとセルフタイマー機能を使うことができます。集合写真を3Dで撮りたいときに便利です。

 

2. 左右カメラの設定

ste-fraではシャッター同期やズーム同期はできますが、細かいカメラ側の設定はできません。よってあらかじめ左右のカメラを同じ設定にしておかなくてはいけません。

今回もHDR-TG1を使いますので、設定を以下に載せます。参考までに。

設定1

フォーカス・・・マニュアル

スポットフォーカス・・・マニュアル  ※これでリモコンの8のボタンでフォーカス同期できます。

テレマクロ・・・切

設定2

カメラ明るさ・・・オート

スポット測光・・・オート

シーンセレクション・・・オート

   ※Final Cut Proなどの動画編集ソフトで調節できるのでオートにしてあります。この類のソフトを使わない場合は任意で設定しましょう。

設定3

ホワイトバランス・・・オート

COLOR SLOW SHTR・・・切

エフェクト設定

すべて切

その他設定

録画モード・・・AVC HD 16M (FH)  ※ここは任意で。

内蔵ズームマイク・・・切

マイク基準レベル・・・標準

フラッシュモード・・・オート

 

3. 撮影

撮影は基本的にRECボタンを押すだけです。ただしボタンを押すのは、電源を入れてから間を置いて押してください。電源を入れた直後だと同期できないことがあります。カメラの撮影開始の音が2つずれて聞こえた時は、同期できていないので取り直しましょう。

ズームについて

ズームは被写体を拡大することができますが、その代わり映像として捉えられる範囲が狭くなります。下の画像の様に、左右にカメラをずらして記録する3D撮影では、ズームすればするほど視差も大きくなり、視差が一定の大きさを超えると立体が破綻してしまいます。

そのような事態を防ぐために、使うカメラのズームでどのくらいまで立体視可能かどうか、テストしておきましょう。

slide.jpg

元の画像(左)、ズームした場合(右)

フォーカスについて

ste-fraを使うと、マニュアルフォーカスの操作を左右同期しながら行うことができます。つまり、奥の被写体から手前の被写体にフォーカスが移るような演出も、3Dで再現できるということです。しかしこの演出で撮る場合、奥の被写体と手前の被写体が離れ過ぎていると、設定しているステレオベースのレンジからどちらかが外れてしまいます。ステレオベースとその撮影レンジを把握し、二つの被写体をレンジ内におさめるようにしましょう。

 

DSC_0142small.JPG

 

4. 使ってみた感想

稀に1フレームほど同期できていないことがありますが、手動で同時押しするよりもはるかに楽です。SONYCanonのカメラでのステレオ撮影では欠かせないアイテムになることでしょう。欠点として、8段階あるズームスピードの一番遅い1にしても、3Dで見るには速すぎる印象でした。また、 A/V R端子の先を可動式にするなどして、他の端子の邪魔にならないようにしてもらいたいです。