立体視用実写コンテンツ 撮影レビュー(気合いの同時押し編)

今回はカメラ2台を使った実写の撮影と、左右の動画の編集をしていきたいと思います。今回は巷で紹介されているLANCコントローラを用いたシンクロ等は行わず、気合いの同時押しで撮影していきます。

jissha_top.jpg

撮影準備

私たちは、6~7cm程離れた左右の目で世界を立体として見ています。私たちの脳はこの左右の目で見た映像の違いを一瞬で捉え、立体映像として認識しているのです。実写のステレオ撮影では2つのカメラを使用しますが、普段私たちが見ているような立体の映像を撮るためには、2つのカメラを目と同じように約7cm離し、固定する必要があります。今回はカメラを二つ固定するだけの、シンプルなリグを作ってみました。

jissha_rig.jpg

・必要なもの

以下のとおりです。

jissha_prepare.jpg

カメラはsonyのHDR-TG1です。薄型なのでステレオベース(カメラの距離)が7cmの撮影に適しています。リグの材料はホームセンターなどで購入できます。ステレオベースを変更できるように、本体のプレートはなるべくたくさん穴が開いているものを選びましょう。カメラとの固定は、三脚と同じ1/4インチのネジを使います。ナットは手で調整できるように、ツマミがついたものを選びました。リグの材料は全部で¥980程で購入できます。

・組み立て

ネジ、ナット、プレートを写真の用にセットします。カメラにネジを取り付けたあと、しっかりとナットで固定します。

howtomake_rig.jpg

以下のように、ステレオベースを自在に変更できます。

rig_var.jpg

遠くのものを立体で撮影するときはステレオベースを大きくし、近いものを撮影するときは小さくします。ステレオベースが7cmの場合、カメラから1m~4mの位置にあるオブジェクトが一番きれいな立体に見えます。正確な距離を出したいときは、専用のソフトがフリーで配布されているのでそちらを使いましょう。(Stereo Calc)。

撮影

では実際に撮影してみましょう。今回はステレオベース7cmで撮影します。

 

file28.jpg撮影ボタンを左右同時に押します。完全な同時押しは不可能に近いので、後でPC上でフレームを編集することになります。フレーム編集の際の目安になるように、フラッシュ、ストップウォッチ、カチンコなどを動画の頭に撮っておくと良いでしょう。

ステレオベースが7cmなので、オブジェクトが立体に見えるのはカメラから1~4mの範囲です。よってアップや風景の撮影には向きません。7cmで撮影する場合には、撮りたいオブジェクトを明確に決め、できるだけ有効範囲から出さないのがポイントです。

 

1237794579.jpg上の画像の手ように、メインではないオブジェクトが画面からはみ出た状態で映ると立体には見えず、ちらつくのでとても不快です。完全に無くすのは不可能ですが、メイン以外のものをシーンに入れないのがベストです。

 

そのほかに注意する点として、

  • 手ブレを最小減に抑える

  • ズームは使わない

があります。手ブレは立体撮影の敵です。ちらつきの原因となり、気分が悪くなることもあります。同時押しの場合ズームをシンクロさせることができないので、ズームのスイッチには触れないよう気をつけましょう。

編集

二つのカメラを同時押しで撮影した場合、左右でフレームがずれたり、片方が傾いてしまったりします。これらの修正は、After Effectsなどでもできますが、今回はステレオムービーメーカーというフリーソフトを使ってみました。

movmak1.jpg下部にあるボタンでフレームを合わせることができます。撮影時に撮ったフラッシュやストップウォッチを見ながらフレームを合わせていきます。動画の開始位置と終了位置を指定できるので、最後にフラッシュや時計のシーンはカットしましょう。

movmak2.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

位置調整>簡単調整と進み、左右の画像の位置と角度を調整します。この変更は動画全体に反映されます。ステレオムービーメーカーは3D DLPディスプレイでの立体表示に対応していないので、立体感の確認はアナグリフ(赤青表示)等を使いましょう。

movmat3.jpg終わったら左右の動画を別々に保存します。stereoscopic playerで左右のファイルを開き、再生します。

同期撮影用のリモコンを用いたシンクロ撮影編は近日公開です。