L.A.S.E.R TAG 2.0 レビュー

「L.A.S.E.R TAG 2.0」とは

「L.A.S.E.R TAG 2.0」というものを皆さんご存知でしょうか。これは、アメリカの Graffiti Research Lab という団体の開発したソフト及びシステムの名称で、一般に「レーザータグ」と呼ばれています。強力なレーザーポインタを使って、壁に落書きしてしまおうという、イタズラ心溢れる大変ユニークなツールなのです。

今回このレーザータグを、弊社Eyes, JAPANにて実際に屋内外でやってみました。今回のレビューでは、まず「L.A.S.E.R TAG 2.0」の使用/設定方法、実際に落書きをするための経緯などを説明することが目的です。日本語によるレーザータグシステムの設定の解説は希少ですので、実施してみたい方は当レビューを参考にすると良いでしょう。また今回の活動の紹介よって、弊社についてより知っていただければと思います。

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レーザータグの仕組みと実施にあたっての注意点

レーザータグの仕組み
レーザータグシステムはどのようにして壁に落書きをするのでしょうか。レーザータグでは、Webカメラによって撮影されているエリアに照射されている、レーザーポインタの明度と色を取得するよう設定します。その明度と色が撮影されている座標にレーザータグがラインを描き、その様子をプロジェクタに投影するわけです。ですからカメラの撮影エリアとプロジェクタの投影場所を合わせることで、あたかもその壁にポインタで落書きをしているように見せることができる、という仕組みです。

注意点
・レーザータグでは、遠い距離で実行するには相応のプロジェクタを必要とし、またその場合、国内発禁の強力なレーザーポインタを使用します。どちらも光源を覗き込んだり、すると非常に危険ですので、扱いには十分注意してください。特にレーザーポインタは、人の眼はもちろん、動物、車、PCのディスプレイや空(航空機)に向けて照射しないよう注意してください。

・屋外で実行する場合は、人や公共の迷惑にならないような適した場所や時間帯で行ってください。

準備物・作業環境

必要な機材/使用スペック
・PC / ポータブル(Dell XPS W1330(Windows Vista))
・「L.A.S.E.R TAG 2.0」 / こちらからダウンロード可(無償)
Webカメラ / PC標準
・プロジェクタ / I-O DATA, PJ-11SVGA
・レーザーポインタ / 米製グリーン, 50mW/about40km

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動作の良好な環境
レーザータグは、プロジェクタの投影されている場所一帯がある程度暗闇ですと、良好に動作します。屋内ではカーテンをし照明を落として、屋外では夜間であれば、大抵問題なく動作すると思われます。また投影する場所は平面で、照明器具のない場所を選択してください。適切な場所に移動して準備します。

実施前の準備

1.「L.A.S.E.R TAG 2.0」をこちらよりダウンロードしてください。

2.PCとプロジェクタを起動します。

3.プロジェクタWebカメラをPCに接続します。

4.「画面」コントロールパネルを開き、「設定」タブから画面の解像度をPC, プロジェクタ両方とも1024x768に設定します(同じであれば良い)。

5.ソフト「L.A.S.E.R TAG 2.0」を起動します。

6.「L.A.S.E.R TAG 2.0」のメイン画面に表示される3つのビューのうち、左と中央にカメラの映像が表示されることを確認してください。

7.Webカメラにプロジェクタのスクリーンが表示されるよう、Webカメラを設置してください。

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※先に示した良好な環境であるか確認してください。またソフト終了時には警告が表示される場合がありますが、無視しても問題ありません。

主要な各種の設定について

すべての設定を操作する必要はありませんので、特に主要である各種設定について解説します。(デフォルトの設定が開発団体によるものですので、それほど面倒な修正をする必要はあまりないでしょう。)

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[メイン画面上部]
・左側「カメラビュー」 ...素のWebカメラビューです。黄色の枠で、プロジェクタのスクリーンを選択します。
・中央「落書き範囲ビュー」 ...カメラビューで選択した黄色の枠内をフル表示しているビューです。ポインタの色や明度の見え方はこのビューを利用すると確認が容易です。
・右側「落書きビュー」 ...プロジェクタで映し出される落書きを表示するビューです。「=」入力で全画面に切り替えることができます(下記参照)。
(※分かりやすくするために名前をつけています)

[メイン画面左「Setting:」の主要キーについての解説]
・f キー ...ウィンドウのフルスクリーン表示/非表示の切り替えです。
・-, + キー ...「-」入力でメイン画面に、「=」入力で全画面落書きビューモードに切り替えます(「+」では機能しない場合あり)。
・d キー ...スクリーンモードの落書きをクリアします。

[メイン画面中央の主要設定についての解説]
※メイン画面中央の各種設定は上下左右キーを使用して操作します。上下で項目を移動、左右で数値を指定します。

▽Drawing settings<落書きのモードやイメージの設定です>
・Brush mode ...落書きのモードを選択します。0...ノーマル, 1...中抜き, 2...不明, 3...線が動き出すモード
・Brush width ...落書きするイメージのサイズを調整します。
・Brush image/style ...落書きするイメージの種類を選択します。自分で作ることも可能です(アプリケーションフォルダ内参照)。
・Brush color ...落書きするイメージの色を選択します。

▽Drips settings<ドリップの設定です>
・Drips enabled ...ドリップの有無を指定します。0...無効, 1...有効。有効にすると、ペンキのような液が垂れます。

▽Tracking settings<レーザーのポイントとして認識するための色に関する設定です>
・Hue Point ...認識するための色を指定します。レーザーポインタがグリーンの場合操作する必要はありません。
・Hue Thresh Width ...この色を指定することによって、認識する色の範囲を指定できます(デフォルト→緑~黄緑)。レーザーポインタがグリーンの場合操作する必要はありません。
・Sat Threshold(座った敷居?) ...具体的には不明です。しかしポインタ認識に影響はありますので、色サンプルの状態を見て把握してください。
・Value Threshold ...認識する色の明度を調整します。非常に重要かと思われます。

▽Clear zone settings<クリアゾーンの設定です>
・Use clear zone ...Webカメラに映っている範囲に「ポインタを当てると落書きをクリアする窓(クリアゾーン)」を設定することを選択します。0...無し, 1...有り。
・Clear x pos / Clear y pos ...クリアゾーンの座標を指定します。
・Clear width / Clear height ...クリアゾーンのサイズを指定します。

落書きをする

実際に落書きをするための手順を説明します。以下の順序で設定してみましょう。

1.メイン画面上部に3つのビューがあります。左側が「カメラビュー」、中央が「落書き範囲ビュー」、右側が「落書きビュー」とでも呼ぶとします。

2.「カメラビュー」に映し出されているプロジェクタのスクリーンと、黄色の枠を一致させます。黄色の枠の範囲が「落書き範囲ビュー」に映し出されていることが分かります。

3.上下キーで、メイン画面中央「Tracking settings」を選択し、ポインタの色と明度を入力します(グリーンの場合は変更の必要はありません)。「Drawing settings」の「Brush color」を選択し、左右キーで落書きする色を選択しましょう(白とレーザー同色は非推奨, レーザー光と混同するから)

4.「=」を入力して「落書きビュー」をフルスクリーン表示し、プロジェクタのスクリーンにポインタを照射し、d キーで「落書きビュー」をクリアします。

5.プロジェクタのスクリーンの反応を見ます。①点がちらつく、②点が飛ぶ、③線だらけになる、④ポインタを正しく追いかけない、⑤何も表示されない、などがあると思います。「-」入力でメイン画面に戻ります。

6.これらの不具合は大抵、明度の調整によって解決することができます。ポインタを照射してみて、思い通りに線を描けない場合は、ポインタの位置として取得する明度の下限値が低い場合があります。また何も表示されないような場合には、下限値が高い可能性があります。画面中央「Tracking settings」の「Value Threshold」の数値を調整し、明度の下限値を設定してください。
色範囲の設定や、Webカメラ自体の設定にも影響されます。Webカメラで正しく認識できるよう調整します。

7.プロジェクタのスクリーン上で、ポインタに色がほぼ正しく追従してきたら、設定が正しく行われたということになります。

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Eyes, JAPAN 屋外決起

現在Eyes, JAPANでは、屋外決起を予定しています。動画は撮影次第アップロードします。

まとめ・感想

まとめ・感想は、屋外撮影の後に投稿します。

参考URL
http://graffitiresearchlab.com/?page_id=76
└「L.A.S.E.R TAG 2.0」開発組織「Graffiti Research Lab」のサイトです。
http://www.lasertag.org/
└未来のレーザータグオペレータを応援するレーザータグオペレータの方々のサイトです。
http://tokyo.fffff.at/tag/lasertag/
└テクノロジー・メディア研究開発組織「F.A.T.」の、レーザータグ活動に関するページです。
http://www.vimeo.com/2515786
└レーザータグを行っている動画等をリストしているサイトです。
http://blog.livedoor.jp/saglife/archives/51089369.html
└ブログ「SAGLiFE」の、SAGグループメンバーの方々によるレーザータグ活動の記事です。