ZBrush Review part1(2)

1. ZBrsuhとは?

ZBrushとは、Pixologic社が発表した3DCGソフトウェアです。スタンドアロン型のアプリケーションで、従来の3DCGソフトとは異なるUI(ユーザーインターフェイス)が特徴です。


Figure2-1 PixologicのサイトのTop

以下、wikipediaからの引用です。

モデリング作業だけで複雑な模様を作りこむのは難しく、効率良くハイレベルなモデルを完成させるためには、テクスチャの明度情報をモデルの凹凸に置き換えることができるディスプレイスメントや、テクスチャの明度情報によって法線をコントロールし、陰影でモデルに溝や模様を与えるノーマルマップ機能が必須である。ZBrushはこのような機能を十分に備え、他のメジャー3Dソフトとの親和性・連携のしやすさを考慮して開発されているため、海外の映像・ゲーム業界での普及が延びている。

詳細なディティールを作成するのが簡単であり、他のソフトとの連携が高いということですが、さっそくその特徴を簡単に見てみましょう。

Zbrushの特徴

ZBrushは、従来の3DCGソフトよりも非常に多くのポリゴンを扱え、絵を描く様にオブジェクト、ディテールをモデリングでき、さらにそのディテールをテクスチャとして吐き出すことができるソフトです。通常のソフトでも、テクスチャは作成、出力できますが、ZBrushはより詳細なデータを作成し、それを保持したDisplacementMap、NormalMapを出力する事ができます。ZBrushは、これらのテクスチャを出力する事により、テクスチャの域を超えたディテールを持ったオブジェクトを作成することができます。実際に以下の画像の比較で、このテクスチャを使用するとしないとで、大きい違いがある事が理解できると思います。


Figure2-2 NormalMap適応前


Figure2-3 NormalMap適応後

上の画像(Figure2-2、2-3)の2つのオブジェクトを見ると分かる通り、この2つのオブジェクトのディテールには明確な差が存在します。しかし、実はこの2つのオブジェクトのポリゴン数は同じです。Maya、3ds Maxなどのソフトでもこのようなディテールの情報を保持したテクスチャは作成できますが、 テクスチャを作成するには、最終的なディテールのオブジェクト(上の画像の右側Figure2-3)を作成する必要があり、またMayaなどで作成する場合は、従来の方法(エッジを細かく追加して)でディテールをいちいち作成しなくてはなりません。ZBrushはその点、まるで絵を描くようにオブジェクトにディテールを追加できます。上の右の画像(Figure2-3)のオブジェクトでは、ZBrushでNormalMapテクスチャを出力して、3ds Maxのオブジェクトにテクスチャを適応しました。 NormalMapとは簡単に説明すると、Z座標と明暗の情報を持った凹凸のテクスチャです。


Figure2-4 NormalMapサンプル

上の画像(Figure2-4)の様な、色鮮やかなテクスチャがNormalMapです。通常のBumpMapに使用するグレースケールとは違い、RGBの情報を保持しています。CGの雑誌等を読んだ方なら、この様なテクスチャを一度は見たことがあるかと思いますが、ZBrushではこの様なテクスチャを簡単に作成、エクスポートすることができます。

但し、少々残念な事に、ZBrush単体ではアニメーション、ウェイトの設定等は行えません。レンダラも搭載していますが、やはり他のソフトに搭載されているMentalray等に比べると性能が劣る気がします。しかしその分モデリングに特化しており、非常に使いやすいインターフェイスになっています。最近では、映画「Beowulf (ベオウルフ)」でオブジェクト作成等にも使用されており、また2007年11月15日に、30日のフリートライアル版が発表されましたので、この機会にぜひ試してみてはいかがでしょうか?

2. インストールに関しての注意点等

インストール自体は非常に簡単ですが、フローティングライセンスとなりますので、クライアントPCにインストールした後に、再度OSをインストールする場合等、一度サーバにライセンスを移動しておかないと、ライセンスが消失する場合等があるので注意が必要です。なお日本語マニュアルがついたZBrush3日本語版は、日本のPixologicの正規代理店である株式会社オークから発売されており、Pixologic本社と連携してライセンス管理も行っているため、万が一ライセンスを紛失した場合等は、日本語でもサポートが受けられます。

ZBrushは商業版のみで学生版は現在特に用意されていない様ですが、価格も86,000円と他のCGソフトと比較すると、非常に安価で手が出やすい価格になっています。フォトリアリスティックなCG作成には必須のソフトで、さらに機能を考えれば、非常にコストパフォーマンスは高いと言えるでしょう。次ページでは、早速ZBrushインターフェイスについてレビューしてみましょう。

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