イントロダクション - Maxwell Render 1.1 インストールから基本操作の手順 -
● インストール
では、実際に貴方のマシンに Maxwell Render をインストールしてみましょう。
Maxwell Render version 2 を以下のページよりDLしてきます。
DLしてきたファイルを解凍後、上の.exeファイルを実行しインストールを開始します。
インストールのウィザードが出たら、後は指示通りに進めます。
インストール終了後、今度はライセンスの認証を行います。
Next Limit -> Maxwell -> Maxwell Studio を起動します。
Maxwell Studio の起動画面。
今回のレビューでは使用しませんが、Maxwell Render 用のシーン作成の機能がそろっています。
詳しくは本体付属のチュートリアルを参照してみてください。
また筆者の場合、この画面が立ち上がらず、何回起動しても強制終了するエラーが発生しました。
原因は、使用しているグラフィックカードのドライバが古かったようです。最新のものにアップデートしたら改善されました。
もし、同じような症状が出た方は、グラフィックカード関係も疑ってみてください。
Help->License file を選択し、Next Limit社から送られてきたライセンスファイル"license.dat" を選択します。
以上で、ライセンス認証は終了です。
ライセンス認証を行わない場合は体験版扱いになり、レンダリング後の画像にMaxwell Render のロゴが入ります。
● プラグインの追加
はじめにも少し書かせていただきましたが、Maxwell Render は、スタンドアローン・アプリケーションです。
よって、他の3Dアプリケーション(3ds max, Maya, LightWave 等)で作成したシーンをレンダリングしたい場合は、そのアプリケーションのデータとMaxwell Render を橋渡しするプラグインが必要になります。
「追加で料金が必要なの?」とお思い方もいらしゃるかと思いますが、これらのプラグインは全て無料で配布されています。
また、体験版でもこれらのプラグインは使用することができます。
先ほどと同様、以下のURLより、使用するアプリケーション用のプラグインをDLします。
以下、3ds maxでのインストールを解説します。
DLが完了したら上のファイルを実行します。
インストールウィザードが起動後、図のような画面がでたら、使用している3ds max がインストールされているロケーションが選択されているが確認します。
されていない場合は、右の「...」からブラウザを開いて選択します。
以上で、プラグインのインストールは終了です。
● テスト
それでは早速 Maxwell Renderを使ってみましょう。
まずはレンダリング用のシーンを用意します。
今回はサンプル用として、十分な大きさの平面を設置し、標準プリミティブ数種類を配置しました。
次に[シーンをレンダリング]->[共通設定]->[レンダリング割り当て]から[...]をクリックして、Maxwell Render を選択します。
[Renderer]タブに移動します。
ここでは、レンダリング時間と最大レンダリング品質(サンプリングレベル)を設定します。
通常のレンダラー(Mental Ray等)を使用されている方は、この設定に違和感を覚えるかと思いますが、これはMaxwell Render特有の設定で、一枚の出力にかける時間を自分で設定することができます。
また、時間だけでなく、サンプリングレベル(どれだけ細かく丁寧にレンダリングするかのレベル)でも一枚の出力にかける時間を設定することもできます。
ただし、これらの二つの設定どちらかが満たされたとき、Maxwell Render はレンダリングを終了します。
よって、より高いサンプリングレベルを望む場合は、レンダリングに十分な時間を掛けなければ、高いサンプリングレベルに達する前にレンダリングが終了してしまうので注意してください。
レンダラーの設定は以上です。
このままでもMaxwell Render でレンダリングはできますが、せっかくなのでMaxwell Render マテリアルを張ってみたいと思います。
まずは、マテリアルブラウザを開きます。
お気づきかと思いますが、レンダラーが変更されたのでプレビュー用のシェーダが、Maxwell Render に対応したものしか表示されなくなっています。
エラーではないので安心してください。
右下の[Standard]をクリックして、[マップブラウザ]から[Maxwell Material] を選択します。
マテリアルサンプルプレビューが表示されました。
[Maxwell Parameter]という項目がありますが、詳しくは次の「Maxwell Render マテリアル」の項目で解説しますので、とりあえずこのままの状態を、先ほど用意したシーンのオブジェクト全てに適応したいと思います。
以上でレンダリングに必要な準備が整いました。
それではさっそくレンダリングしてみましょう。レンダリング方法は 3ds max の通常のレンダリングと同じアイコンをクリックするだけです。
レンダリングが始まると、プラグインを通じてMaxwell Render が起動します。
どうでしょうか、うまくいきましたか?
以下に、サンプルとしていくつかレンダリング結果を載せておきます。
[サンプル001]
- 画像サイズ 320×240pic
- 到達サンプリングレベル 10.85
- レンダリング時間 5分
ほとんどノイズは見られませんね。これを基準に以下のサンプルと比較してみたいと思います。
[サンプル002]
- 画像サイズ 320×240pic
- 到達サンプリングレベル 6.96
- レンダリング時間 1分
若干ノイズが見られます。
レンダリング時間が1/5で、到達サンプリングレベルが2/3だと考えると、プレビュー用には、このくらいの設定で十分足りるとおもいます。
(クリックすると大きな画像が表示されます)
[サンプル003]
- 画像サイズ 640×480pic
- 到達サンプリングレベル7.43
- レンダリング時間 5分
影の部分にノイズが目立ちます。
到達サンプリングレベルが10を超えないと、なかなか思うような画像はでなさそうです。
以下よりイントロダクションで使用したシーンがDLできます。
● まとめ
イントロダクションは以上です。
出力結果は、使用したマテリアルや、オブジェクトのサイズ、マシンの性能によってもレ変わるので、できれば御自分のマシンで試してみるのがよいかと思います。
次は、Maxwell マテリアルについて解説したいと思います。