救助ロボット開発に賞創設 震災死の院生遺志継ぎ

ロボット研究に取り組んでいたが阪神大震災で死亡した神戸大大学院生競基弘さん=当時(23)=の遺志を引き継ぎ、救助ロボットの開発に貢献した若手研究者や技術者を表彰しようと「競基弘賞」が創設され、第1回授賞式が18日、兵庫県の総合防災施設「人と防災未来センター」(神戸市中央区)で開かれた。

 競さんの父和巳さん(64)=名古屋市天白区=も出席し「基弘は震災が忘れ去られないよう賞がいつまでも続くことを願っていると思います」と話した。

 競さんは神戸大でロボット開発の研究に取り組み、「将来、人を癒やすドラえもんのようなロボットをつくりたい」と当時指導を担当していた松野文俊電気通信大教授(48)に語っていた。

 しかし震災で神戸市灘区のアパートが倒壊、下敷きになり亡くなった。震災から10年たった昨年、松野教授らが中心になって賞を創設、選考を続けていた。