SIGGRAPH 2009

  SIGGRAPH初日は朝早く会場に行って、フルCG映画の製作過程に関するトークを中心にまわってきました。

  CG映像作りではモデリングとアニメーションが必要不可欠なものだと習ってきましたが、いい作品を作るにはそれに加えてさらに他のことを考えなければならないことを今回新たに学びました。

 

  あるトークではPIXAR制作の映画『UP』に使われたカメラワークについての工夫を学ぶことができました。

  この映画では、シーンに入る感情により静的なのか動的なのかを決めます。動的であった場合には良いことは右から登場し、悪いことは左から登場します。例えば、主人公は右から登場して悪いことが起きたら左へ飛ばされます。静的なシーンでは日本の黒澤明監督の映画からインスピレーションをもらっていて、孤独な主人公は常に背景のフレームや壁に挟み、背景の線が他人との境界線になるようにしています。他にも、ただきれいな映像だけではなく意味のあるカメラワークを取り入れることも大切だと言っていました。

  『UP』は日本ではまだ上映されてないですが、見る機会があればそこに注目したいと思います。

 

 Scenes in the PIXAR movie “UP” were rated accordingly to whether they were “static” or “dynamic”, and according to the classification of each scene, the camera-team worked under the rules they had self-assigned.

For instance, a “static” scene might have features such as a lock-off camera while a “dynamic” scene might have a handheld camera.

Rules are there to be abided by, but only for as long as it is required. In the last part of the movie, where the main character breaks free of his guilt and past, the camera-team breaks free of those rules governing “static” and “dynamic” scenes and are free to do the camerawork as they wish.

I think that it is a very meaningful gesture on the part of the director of  the team, even if it is a detail that might not be noticed by the common viewer.

 

 

Cheating is okay.

  次に「ズルはオッケーだ」ということを学びました。私はそれを「映像をよく魅せるための演出は時々必要だ」と「バレない程度で作業を減らす」という風に解釈しました。

  『UP』では、部屋の中で主人公の孤独をより強く見せるために制作側が部屋を15%拡大してしまいました。見えないところまでは作らなくても大丈夫というのは学校では聞いていましたが(完璧にやってしまう人もいるけど)、まさか世界のPIXARも同じ様に作品を作るとは思ってませんでした。

 

In a talk titled “Designing a Movie for Sound”, the speaker talks about how most people don’t notice the sound effects and music in a movie only because sound is something that they do not register with their eyes. Also, human’s ears will be drawn naturally to human voices, even if it is spoken in an unfamiliar language.

I fully agree with the speaker’s opinion on the understatement of the importance of sound to a video. It is sound that goes unnoticed into people and informs them of the setting, affects their emotions by preparing them for the climax in an action movie or allowing them to empathise with the protagonist, as demonstated in the opening film of “Apocalypse” where the protagonist hears the synthesised sound of a helicopter when looking at the whirring ceiling fan..

 

  カメラワーク以外には、音楽や効果音もなかなかに映像作りにとって重要なものになってきています。音は映像が完成した後でつけると学校で教えてもらっていましたが、「音はあとで編集すればいいや」の考えは間違っているとある講義者が話しました。

  ディズニーの『WALL-E』では、キャラクターの動きを決める段階でキャラクターの声や効果音がすでに入っていました。その映画では、アニメーターがその音を聞いてアニメーションのインスピレーションをもらい、それに応じてキャラクターの動きを変えたりしています。そして音担当の人はそうやって変更された映像に合うように音を変えます。そういった過程を通して一つのキャラクターが作りあげられているのです。

  この作り方はCG・実写映画共にまだ少ない気がしますが、アメリカのアニメではキャラクターの声を先に録音してそれを基にして動きをつけているので、それと原理は同じだと思います。声を先に録音することは日本のアフレコとは真逆になりますが、作品によって適切な方法を自由に使い分けることが出来れば映像のクオリティーはもっと上がるのではないでしょうか。

 

YING TONG 

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