3D Stroke 2.0
開発元: Trapcode (www.trapcode.com)
価格: $99
| ●動作環境 |
Windows版:Windows 98/Me/2000/XP
Adobe After Effects 4.1/5/5.5/6.0/6.5
Macintosh版:Mac OS X/Mac OS 9
Adobe After Effects 4.1/5/5.5/6.0/6.5
Discreet Combustion 3 for Windows
| ●今回の作業環境 |
Windows2000、AfterEffects ver.6.0、CPU P4 2.8GHz、メモリ1GB、ビデオカード GeForce FX 5900XT
| ●3D Strokeとは |
3D Strokeは、名前の通り「線(ストローク)」をマスクのパスを使って厚みのある「線」にして、AfterEffectsの3D空間の中で自由に動かしたり回転させたりしてアニメーションを作ることの出来るプラグインです。またレンダリング時間も早いので、総ピクセル数の大きな静止画のイメージを作ることも可能です。
AfterEffects ver.4.1では、プラグインの中で操作する組込み式のカメラで、またver.5.0以降では、コンポジションカメラを使うことが出来ます。パスに厚みを持たせられるので、トップやサイドなど様々な視点から見ても3Dの線がレンダリングできます。
| ●各プロパティについて |
各プロパティの簡単な説明をしておきます。

「Color」:線の色
「Thickness」:線の厚み
「Feather」:線のアウトラインのぼかし度合い
「Start」:描画される線の始点
「End」:描画される線の終点
「Offset」:描画されるパスの中点
「Loop」:これにチェックを入れてアニメーションさせると
例えば「Offset」の値が300なら3周ループします。
「Taper」:均一な線の厚みを変化させる。
デフォルトでは、始点と終点の細くなったラインが描画される。
「Transform」:パスを3Dに歪ませる。円柱に沿ったようなパスが描画される。
「Repeater」:パスを複製して一定の位置、角度でずらして描画する。
「Advanced」:アルファなどの調整。
Adjust Stepの値を1000程度にするとパーティクルのような線が描画される。
「Camera」:カメラの使用有無とエフェクト内の組込みカメラまたはコンポジションカメラの選択が出来る。コンポジションカメラの方が細かい設定が出来ますが、組み込みのカメラも最小限に必要なものを備えている。
「Motion Blur」:モーションブラーの使用の有無とここで設定値またはコンポジションでの設定値を選択できまる。
「Opacity」:不透明度の設定
「Transfer Mode」:エフェクトを適用している平面との重ね方の関係。
| ●使ってみよう |
新規コンポジション、新規平面を用意し3D Strokeを適用します。
(「エフェクト」->「Trapcode」->「3D Stroke」)
その平面に新規マスクを適用します。ここでは、マスクのシェイプを楕円にしました。

ペンツールを使い適当なパスマスクを描くまたは、illustratorで描いたパスをコピーしてAfterEffectsの平面へコピーすることも出来ます。)
●TAPER
・Taperにチェックを入れるとこのような線になりました。

「Start Thickness」と「End Thickness」は、テーパーするラインの各々の先端の太さのパラメータです。
例として、ここでは「Start Thickness」の値を0から100にしてみました。

「Taper Start」と「Taper End」は、テーパーの開始点のパラメータです。ともに、デフォルトの値が50でラインの中心が開始点になっています。
例として、「Taper Start」の値を20、「Taper End」を95にしました。

「Start Shape」と「End Shape」はテーパーするラインのシャープさを変えるパラメータで、デフォルトの値は1.0です。
例として、「Start Shape」の値をを3.0、「End Shape」を10.0にしてみました。

●TRANSFORM

「Bend」は、ラインを円柱に巻きつけたような形にします。
例として、「Bend」の値を0.0から1.8にしてみました。

次に、その今のラインのまま、「Bend Axis」の値を0°から45°と90°にしてみました。

「XY Position」, 「Z Position」, 「X, Y, Z Rotation」は3D空間の中におけるラインの位置と回転です。ここでは、これらのプロパティを使ってアニメーションさせて3Dのラインになっていることを確認します。
これは、「Taper」がオン、「Bend」が1.8、「Bend Axis」が45°のラインで、「Y Rotation」を1回転させるアニメーションにしました。
サンプルムービー(mov)

「Order」の"Translate, Rotate"と"Rotate, Translate"について
ここで位置移動と回転の操作の順序を設定出来ます。2つムービーを用意しました。初めのは、回転後に位置を動かした例で、2番目のは、平行移動後に回転させた例です。
上でのアニメーションの設定のまま、「XY Position」の値を"70,120"にして"Translate, Ratate"を選んだムービーです。
サンプルムービー(mov)
次に、"Rotate, Translate"を選んだムービーです。
サンプルムービー(mov)
プラグインからは見えませんが、グラフィックスでの行列演算の手順の違いが結果に影響することを示しています。
●REPEATER

初めに「Enable」がオフのラインです。
次にオンにしたラインです。

「Symmetric Doubler」は前後に対称的にラインのコピーを作ります。下の「Instance」の値が2のときに、「Symmetric Doubler」がオンであった場合にはコピー元のラインと前後に2つずつコピーされ、計5本のラインになります。上の画像がその例です。「Symmetric
Doubler」がオフであれば2本のコピーされたラインと元のものをあわせて3本になります。

●「Opacity」、「Scale」について
まず、「Symmetric Doubler」がオン、「Instances」の値が10のラインを用意しました。

「Opacity」の値を100から70、「Scale」の値を100から104に設定してみました。名前の通りに不透明度とラインの大きさが変化します。

「Factor」は、前後にコピーされるライン間の距離を変えられるようですが、良くわかりません。
●「X, Y, Z Displace」、 「X, Y, Z Rotate」について
この「X, Y, Z Displace」と「X, Y, Z Rotate」で設定した値だけラインをずらしてコピーさせていくことが出来ます。ねじりを加えたりしながらラインを増やしていくことが出来ます。
これに対して、先ほどの「Transform」にある「X, Y, Z Position」と「X, Y, Z Rotation」では、すべてのラインを含めての回転や平行移動の設定をすることができます。
試しに、「X, Y, Z Displace」と「X, Y, Z Rotate」に下の値を入れてみました。上と画像と比較してラインのコピーのされ方が違うのがわかります。ねじられたりライン間の位置関係が変化しています。


サンプルムービー(mov)
●ADVANCED
「Adjust Step」という値を100から1000にしてみました。
先ほどの線がパーティクルのような感じになりました。これによって、ラインが非常に短い間隔の点の集まりで描画されていたことがわかります。
アルファと色相に関する操作をテストするために、「Color」を黄色、「Feather」の値を0から100に設定しました。


「Low Alpha Hue Rotation」と「Hi Alpha Hue Bright Boost」を次のように変えてみました。

アルファの低い画像の端の方のラインの色相が黄色から赤に変化して、さらにアルファの高い画像の中心が白に近い明るい色になりました。
●CAMERA
カメラの使用の有無を設定できます。カメラを使用する場合には、コンポジションカメラまたはこのエフェクト内にあるカメラの二通りが選べます。コンポジションカメラを使用した場合には、ズーム、被写界震度やフォーカスなど詳細な設定を行えます。ツールボックスにあるカメラ回転、位置移動ツールを使えば、マウスをドラッグしながら自由に視点が変えられます。
アフターエフェクツ ver.5.0以降で初めて3Dコンポジションカメラの機能が生まれたので、エフェクト内の組込みカメラはそれ以前のバージョンまたはFinalCutなどの他社ソフトで特に便利だと思います。
●MOTION BLUR
これもカメラ同様に使用の有無。使用する場合には、コンポジションのセッティングまたはエフェクト内のパラメータを使って設定できます。
| ●まとめ |
3Dのソフトなどを使えばテクスチャなどを考慮した高度な画像がレンダリング出来るのでしょうが、それを使わずにAfterEffectsの中だけでオブジェクトを作りアニメーションできるのが面白いです。また、アニメーションをさせない場合には、レンダリング時間も短いことを生かしてそれほど解像度を必要としない静止画の素材になるラインを描くことも出来ます。
これは2Dのプラグインにしては操作するパラメータの数が多いです。さらに、TaperやTransform、Repeaterといったパラメータはすごく癖のあるエフェクトだと思います。ただ適当にパスマスクを描いて動かすだけで良く分からない変なものが出来てしまいます。うまく意図通りに使いこなすのは、もしかすると大変かもしれません。初めて使用したときには、このプラグインにたいしてかなりストレスを感じました。
上記では各パラメータを適当に変化させただけだったので、試しにサンプルのムービーを作ってみました。
「Threads&Scissors」という設定のロゴモーションにしてみました。3Dのラインを「Threads-糸」、その糸が「Scissors-はさみ」刻まれるモーションにしてみました。ラインを光らせる効果は、同社Trapcodeの「Stargrow」というエフェクトです。
サンプルムービー(mov)
このプラグインを作っている会社のサイトの中に作例などがあります。
詳しくはこちら。 またギャラリーはこちらです。
その中でも、「ayato@web」はAfterEffectsのTIPSが豊富です。この会社の他のプラグインについてのテクニックも載っています。



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